バレエ・リュス・ガラ

Ballets Russes Gala
NBAバレエ団公演 バレエ・リュス・ガラ NBAバレエ団公演 バレエ・リュス・ガラ

芸術革命をもたらした伝説的バレエ団「バレエ・リュス」の

天才プロデューサー セルゲイ・ディアギレフ生誕150年。


 


日 時

2023年3月4日(土)-3月5日(日)

時 間

3月4日(土)13:00開演(開場12:15)
      17:30開演(開場16:45)
3月5日(日)14:00開演(開場13:15)

チケット料金

S席¥12,000 A席¥10,000 B席¥7,000 学生席(U25) ¥4,000 (税込)

※2歳までのお子様のご入場はご遠慮ください。
※学生席は25歳以下。NBAバレエ団のみでの取り扱いとなります。
※チケット購入後の変更・キャンセルは承ることができません。ご了承の上お買い求めください。

チケットご購入

NBAバレエ団

チケットぴあ (Pコード:515-818)

イープラス 

※発売日以降にページが表示されます。

演 目

■「レ・シルフィード」
振付:ミハイル・フォーキン/再振付:セルゲイ・ヴィハレフ/音楽:フレデリック・ショパン/美術・衣裳:アレキサンドル・ベヌア

■「ダッタン人の踊り」
振付:ミハイル・フォーキン/復元:セルゲイ・ヴィハレフ/音楽:アレキサンドル・ボロディン/美術・衣裳:ヴィチェスラフ・オクーネフ

■「アポロ」ⒸTheGeorgeBalanchineTrust
振付:ジョージ・バランシン/音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー/ゲストバレエマスター:ベン・ヒューズ

協 賛

サントリービバレッジソリューション株式会社、チャコット株式会社
所沢パークホテル、株式会社エンジェルアール

主 催

一般財団法人NBAバレエ団

指 揮

冨田実里

演 奏

NBAバレエ団オーケストラ


文化庁文化芸術振興費補助金

(舞台芸術創造活動活性化事業)

独立行政法人日本芸術文化振興会


キャスト










































レ・シルフィード 4日(土)13:00/5日(日)14:00 4日(土)17:30
詩人 宮内浩之 本岡直也
マズルカ 野久保奈央 福田真帆
ダッタン人の踊り 4日(土)13:00/5日(日)14:00 4日(土)17:30
ダッタン人の隊長 新井悠汰 [4日(土)13:00]

北爪弘史 [5日(日)14:00]
大森康正
アポロ 4日(土)13:00/5日(日)14:00 4日(土)17:30
アポロ 高橋真之 刑部星矢

作品紹介


「バレエ・リュス・ガラ」では、芸術界に大きな影響を与えた「バレエ・リュス」の作品の中から「レ・シルフィード」、「ダッタン人の踊り」、「アポロ」の3作品を上演する。


「アポロ」はNBAバレエ団初演となる注目作で、ニューヨーク・シティ・バレエ団のプリンシパルとして長年「アポロ」等のバランシン作品を踊ってきたベン・ヒューズ氏を指導に迎えて挑む、音楽と一体化した振付が魅力的な作品だ。


「レ・シルフィード」、「ダッタン人の踊り」は2007年のNBAバレエ団初演時に、マリインスキー・バレエの元ファースト・ソリストで、同団の指導者を務めたセルゲイ・ヴィハレフを招聘している。ヴィハレフは古典作品の復元・復刻に素晴らしい才能を発揮したことで知られており、その時直接指導を受けた現バレエミストレス峰岸千晶が、今回その教えを後進に引き継ぐ。


「バレエ・リュス」は1909年から20年間、ロシア出身のセルゲイ・ディアギレフ(1872年-1929年)によって主宰されたバレエ団で、舞踊や舞台デザインのみならず、絵画、音楽、ファッションなどの芸術の世界に革命をもたらした伝説的バレエ団であり、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどで数多くの公演を行い、その後のバレエ界に多大な影響を与えた。


天才プロデューサーであったディアギレフ自身は絵や音楽などの才能はなかったと言われているが、天才を発掘する才能を持っていた。一流のダンサーと振付師に加え、多くの才能ある画家や音楽家を起用することによって、バレエを時代の最先端の総合芸術に引き上げた。彼により起用された芸術家はストラヴィンスキー、ドビュッシー、ラヴェルなどの音楽家に加え、画家ではピカソやマティス、ルオー、ローランサン、衣装デザイナーにはココ・シャネルやレオン・バクストなど多数に上る。


また「バレエ・リュス」は伝説のダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーに加え、ブロニスラワ・ニジンスカやジョージ・バランシンなど、のちに世界各地で活躍する振付家を多く輩出した。


本物にこだわったディアギレフは資金面での苦労が絶えず、『春の祭典』再演時には見かねたココ・シャネルが資金援助したという。一方、シャネルはロシアの民族衣装にインスピレーションを得たデザイン生み出すなどの影響を受けた。


伝説的バレエ団「バレエ・リュス」の天才プロデューサー、ディアギレフ生誕150年を経た今、20世紀初頭の芸術の薫り高い3作品に触れ、その才能を肌で感じてみてはいかがだろうか。


 


■「レ・シルフィード」

1907年にマリインスキー劇場で「ショピニアーナ」というタイトルで初演され、1909年「バレエ・リュス」初のパリ公演で現在の形となった。

『夜想曲変イ長調』『華麗なる大円舞曲』などのショパンの名曲を管弦楽に編曲して用いている。風の精(シルフィード)と詩人が月明かりの下で美しく舞う、幻想的な作品で、バレエの優雅さを堪能できる。

振付は「瀕死の白鳥」「火の鳥」「ペトルーシュカ」などの振付をしたミハイル・フォーキン。

NBAバレエ団では2013年以来10年ぶりの再演。

振付:ミハイル・フォーキン/再振付:セルゲイ・ヴィハレフ/音楽:フレデリック・ショパン/美術・衣裳:アレキサンドル・ベヌア



■「ダッタン人の踊り」

アレキサンドル・ボロディン作曲のオペラ「イーゴリ公」の第2幕に登場するバレエシーンの作品。別名「ポロヴェッツ人の踊り」。ボロディンの最も有名な曲のひとつであり、クラシック音楽でも有数の人気曲。

捕虜となったイーゴリ公に披露する踊りで、男性ダンサーの力強い群舞と東洋的な雰囲気が特徴。男性は激しさ、力強さ、勇猛さを表現し、女性は力強さの中にもしなやかさや華やかさをエキゾチックに表現。「レ・シルフィード」と同じくミハイル・フォーキン振付作品で、バレエ・リュス解散後の今も、世界中の多くのダンスカンパニーで踊り続けられている。

NBAバレエ団では2016年以来7年ぶりの再演。

振付:ミハイル・フォーキン/復元:セルゲイ・ヴィハレフ/音楽:アレキサンドル・ボロディン/美術・衣裳:ヴィチェスラフ・オクーネフ



■「アポロ」

ジョージ・バランシン振付の傑作。ギリシャ神話の芸術・芸能の神アポロと、詩を司るカリオペ、雄弁のポリュムニア、舞踊のテルプシコレの3人のミューズたちが登場し、アポロの誕生からオリュンポスへ向かうまでを表現する。「パ・ド・ドゥ」「ヴァリアシオン」などのクラシック・バレエの伝統的な形式に厳格に従い、過剰な装飾を排した作品。

バランシンは20世紀のバレエに多大な影響を与え、この作品によって振付師としての名声が確立したと言われている。イーゴリ・ストラヴィンスキー作曲の新古典主義(=古典的な厳格な形式と客観的な創作態度を重んじる)時代の代表的作品。

NBAバレエ団初演となる作品。

ⒸTheGeorgeBalanchineTrust

振付:ジョージ・バランシン/音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー



 


芸術監督久保綋一による見どころと解説


■1.バレエ・リュスについて

バレエ・リュス、つまりは「ロシアバレエ団」と言う意味ですが、今年生誕150年を迎えた天才プロデューサーのセルゲイ・ディアギレフにより結成された伝説的バレエ団です。

1909年当初に芸術と文化の街パリに来た時には「文明のない国から来たものがどれほどのものか?」と言う見方があったそうです。

にもかかわらず、ニジンスキーを始めとするダンサーや振付家だけでなく、音楽ではドビッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキー、美術・衣装ではピカソ、シャネル、バクストなどを起用し、素晴らしい身体性と技術、エンターテイメント性と芸術性が融合する作品群を20年の間に提供し続け、観客を驚かし、かつ興奮させ、のちのバレエ界に多大な影響を与えました。



バレエ・リュスについてはあまりに凄すぎて、私が評価するのはおこがましいと感じますが、20年という短い期間で解散してしまったことも、その伝説性に拍車をかける一因になったのではないでしょうか。

世界大戦など動乱の時代ではあったものの、ディアギレフの死と共にバレエ団は解散し、その遺志を継ぐものがいなかったことは非常に残念です。

ともあれ20年間にこれだけの新作を生み出したのは驚くべきことで、1流または天才と呼ばれる人たちをマネージメントする彼の苦労話などをタイムスリップして聞けたらなら、と妄想してしまいます。

思えば、短期間でこれほどのクリエーションをするためには物凄いパワーも必要とされますし、逆に言えばよく20年も持ったなと、それくらいの大変さを想像します。




■2.作品紹介

バレエ・リュスの演目については、資料が残っているもの、残っていないもの、現代でも上演され続けているものなど、さまざまです。

その中でも、バレエ・リュス時代の、革新的な音楽とバレエを創造した凄みと、ダイナミズムと繊細さを最大限楽しみ、味わっていただくために、3演目を選びました。



・「アポロ」(振付バランシン/作曲ストラヴィンスキー/初演1928年)

・「レ・シルフィード」(振付フォーキン/作曲ショパン/バレエ・リュス初演1909年)

・「ダッタン人の踊り」(振付フォーキン/作曲ボロディン/バレエ・リュス初演1909年)



「アポロ」はN B Aバレエ団初演です。

バランシン作品として世界的に有名な本作ですが、私はコロラドバレエ在籍中にこの作品を見ました。

このとき私は同じくバランシンの「テーマとバリエーション」のリード役としてキャスティングされており、残念ながらアポロを踊るチャンスはなかったのですが、ストラヴィンスキーの音楽と相まって、神々しさとはこういうことなのか、という印象を抱いたのを覚えています。

この作品で、特に私のすごいと感じるところは、音楽なんです。

この音楽と振付がシンクロする瞬間が神々しさを生み出しているのかなと感じています。

皆様にも私が25年ほど前に感じた思いを持ってもらえれば嬉しいです。



「レ・シルフィード」と「ダッタン人の踊り」は共にNBAバレエ団のレパートリーとして過去何度か再演していますが、ともにとても有名な作品です。

シルフィードにおいては、技術力、表現性、音楽性など全ての要素に加え、ショパンの調べに合わせた妖精の繊細な踊りを表現することが求められます。

バレエを習っていて同演目を踊る機会がある方は、ディテールやエッセンスなどぜひ参考にしていただければと思います。

「ダッタン人の踊り」においては男性のダイナミックさ、跳躍など、こちらは理屈抜きでアドレナリンが出まくること必至です。

昔の作品によくあるのですが、単純なジャンプの連続が多く振り付けられていてこれが地味に辛いのです。

無論ダンサーは舞台上でそんな素振りは見せませんが、注目ポイントです。

とにかくこの作品においては、お祭りに参加した時のような興奮を味わっていただきたいですね!

ストレス発散にもなりますよ。




■3.再演目の質を保つには

NBAバレエ団初演時には元マリインスキーバレエのダンサーで、後に数々のロシアバレエの復原・再振付において才能を発揮したセルゲイ・ヴィハレフを招聘しました。

氏は上記2作品以外にもN B Aバレエ団に「コッペリア」「ドン・キホーテ」「薔薇の精」「カルナバル」を手掛けております。

2017年に氏が55歳の若さで急騰してしまったため、残念ながら直接の指導を受けることは叶わなくなってしまいましたが、幸いバレエ団の書庫に当時のリハーサル映像が保存しており(これは本当に宝だと思います)、また、バレエ団ミストレスの峰岸千晶も氏から直接の指導を受けており、高いクオリティでの上演が再現可能と思っております。