KOICHI'S ROOM

「海賊」見どころを紹介!
NBAバレエ団 6月公演『海賊』 – Koichi’s Room
—「冒険、剣劇、愛」全てが詰まったスペクタクル!—
NBAバレエ団が2025年6月に上演する『海賊』は、クラシックバレエの枠を超えたスリリングなエンターテインメントとして生まれ変わります。
本作の魅力を「Koichi’s Room」として3つの見どころに分けてご紹介します。
1. ジョージ・バイロンの詩の世界がバレエに蘇る
『海賊』の原作は、19世紀の英国詩人 ジョージ・バイロン による物語詩 The Corsair(コルセア) です。
バレエ版『海賊』は19世紀に数々の改変を経て上演されてきましたが、NBAバレエ団はこのバイロンの詩の持つ 冒険心、ロマンス、葛藤のドラマ性 をより色濃く舞台に反映させています。
バイロンの詩は、単なる英雄譚ではなく、海賊たちの生き様を詩的かつリアルに描いています。彼の描く主人公コンラッドは、荒々しくも気高く、正義と野心の間で揺れる複雑なキャラクターです。
NBAバレエ団の『海賊』では、 コンラッドの内面の葛藤 にも焦点を当て、バレエの表現力を最大限に活かした心理描写を加えています。
また、従来の『海賊』では恋愛要素が強調されることが多いですが、
NBAバレエ団版では 自由を求める魂の叫び、男たちの誇り、海賊団の結束 など、バイロンの詩が持つより壮大なスケール感を舞台で体現します。単なるバレエ作品ではなく、観客がまるで一冊の壮大な叙事詩を読んでいるかのような感覚に引き込まれるでしょう。
2. 新垣隆氏による新作音楽が描く『海賊』の新世界
バレエは「動きの芸術」と言われますが、それを支えるのが音楽です。NBAバレエ団版『海賊』では、従来の音楽に加え、日本を代表する作曲家 新垣隆氏が新たな楽曲を提供。
新垣氏は、クラシックから現代音楽まで幅広い分野で活躍し、ドラマティックな楽曲構成に定評があります。本作のために書き下ろされた楽曲は、バレエ音楽の伝統を継承しながらも、より物語性を際立たせるものとなっています。
コンラッドの葛藤、愛するメドーラとの運命、仲間たちの絆、戦いの緊迫感——これらのすべてが音楽の中に刻み込まれ、ダンサーの動きと完全にシンクロすることで、 バレエと音楽が一体となった圧倒的な感動を生み出します。
新垣氏の音楽は、決して舞台の背景音ではありません。まるで『海賊』という物語そのものを音楽で語るように、観客の心にダイレクトに響くものとなるでしょう。
3. 振付家・宝満直也とファイトディレクター・新美智士が生み出す”動きの革新”
NBAバレエ団の『海賊』では、バレエならではの流麗な動きと、リアルな剣劇を融合させた新しい表現に挑戦しています。その中心にいるのが、振付家・宝満直也氏と、ファイトディレクター・新美智士氏です。
-宝満直也が創り出した、物語の核心を捉えた振付-
本公演の振付を担当したのは、ダンサー・振付家として国内外で活躍する 宝満直也氏。新国立劇場バレエ団での経験を経て、NBAバレエ団在籍中に本作の振付を手掛けました。
宝満氏の振付は、物語の奥深いテーマを動きで表現することに長けており、本作では、海賊たちの荒々しい生き様、自由を求める激しい情熱、そしてコンラッドの葛藤を、バレエの動きでどう表現するか を追求しました。
戦いの中にある心理描写、男たちの友情や対立、愛の美しさと脆さを、ダンサーの動き一つひとつに込めています。
-新美智士が監修する、リアルな剣劇とバレエの融合-
本作のもう一つの見どころは、 バレエの美しさと剣劇の迫力を融合させた、新たな「アクションバレエ」 であることです。ファイトディレクターとして新美智士氏を迎え、本格的な剣技とバレエを融合させた演出を実現しました。
バレエの舞台で剣劇を取り入れるのは容易ではありません。バレエならではの優雅さと、戦闘のリアルさを両立させるには、高度なテクニックと演出力が求められます。
今回の『海賊』では、ダンサーたちが新美氏の指導のもと 剣技を本格的に学び、リハーサルを重ねることで、スピード感と美しさを兼ね備えたアクションシーンを実現 しました。
コンラッドたち海賊の生き様は、剣の一振り、戦いの一歩一歩に表れます。これまでの『海賊』では見られなかった、まるで映画のようなリアルな戦闘シーンは、まさにNBAバレエ団版ならではの新たな魅力です。
新たな『海賊』がここに誕生する!
NBAバレエ団の『海賊』は、バレエの枠を超えた壮大なドラマです。
•バイロンの詩の世界観を反映し、深みを増した物語構成
•新垣隆氏の音楽が生み出す、全く新しいバレエ体験
•振付と剣劇が融合し、バレエの可能性を広げる新たなアクションバレエ
この革新的な舞台を、ぜひ劇場で体感してください!