大森康正への感謝とこれからのエール

 

NBAバレエ団プリンシパルダンサーとして14年もの間、私たちの舞台を彩ってくれた大森康正が、先日の12月公演をもって一線を退きました。
これからはエグゼクティブプリンシパルとして、後進の指導や一部公演への出演という新たな形で、引き続きバレエ団に関わってくださる予定です。これまでの彼の輝かしい功績に深く敬意を表するとともに、最大の感謝と、これからの道へのエールを贈ります。

彼が私たちに見せてくれた数々の名演は、多くの観客の心に刻まれています。
中でも「Celts」のレッド役や、先日惜しまれつつこの世を去ったリン・テイラー・コーベットの「リトルマーメイド」でのプリンス役は、今も忘れられない輝きを放っています。

大森康正は、私が芸術監督に就任する以前の2010年からNBAバレエ団の一員として活躍しており、私が監督となってからの困難な時期にも、常に共に歩んでくれた仲間であり、信頼できる友人でした。

その責任感の強さ、情熱、そしてリハーサルや本番で決して手を抜かない姿勢は、私たち全員の模範であり、彼と共に過ごした時間は私たちの誇りです。

これからの人生にも、多くの喜びと成功が待っていることでしょう。大森康正さん、本当にありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

NBAバレエ団
芸術監督 久保紘一